それが、まんじ。

“それが、だいじ”なのではなく。manjiman brothers bandの個人的な見解。

プロ野球選手はホントに野球しかしてこなかったのか?そしてできないのか。

ザ・ノンフィクション」と「戦力外通告になった男たち」は、

誰の人生もラクじゃない、というシリアスな現実を見せつけてくれる。

 

「壮絶人生ドキュメント プロ野球選手の妻たち」をみた。

バース・デイチームの奥さん側からの視点。

妻たちが主役なので、平日の放送、ということで録画をチェケラッチョ。

 

ひとつ気になるのが、プロ野球をクビになったあと、

「野球しかやってこなかったから、どうしていいかわからない」

という表現。結構多くの選手が言ってる気がする。

 

小中高と野球詰めで、ついこないだまでチェリーボーイズだったはずのあいつが、

ドラ1でプロからオファーきたー!なんてなったらそりゃ確かに生活は一変するわな。

卒業前にキャンプに参加して、まわりよりも先に“社会人”デビューを果たす。

(この時点でもまだDT)

 

しかも、

「ジャンプとマガジン、ヤンジャンヤンマガ買ってお小遣いおしまいだよー」

と言ってたとなりの席のあいつが法外な契約金を手にする。

(イマドキの子はケータイがあるから小遣いはさらにシビア)

 

そこから怒濤のプロ野球生活がはじまる。

戦力外には2通りある。

・まったく芽が出ず(1軍登録なし)、引退。

・活躍して晩年萎んで戦力外(それなりに活躍した、も含む)

 

前者は「プロでは通用しない」というのを痛いほど実感したためか、

わりと早期で就職が決まったりする。マー君を地方大会で三振に切って落とした

元G軍のピッチャーは警察官になった。

 

後者はなかなか厳しい現実が待っている。

今回は、入来(兄)の家族が出てきたけど、奥さんが偉いというか、

いい人過ぎる印象があった。対する入来はもう、世紀のダメ男。

転職10回、「俺を誰だとおもってんだ!」と。

女の人からしたら「はぁ?」って感じだろうけど、

しがないサラリーマソの人生よりよっぽどいいんじゃない?

 

でもなぁ、誰が悪いわけでもないけど、

プロ野球選手は野球がうまければいいんじゃないの?

あとはその野球を引退したあともどう活かせるか考えればいいはなしで、

野球しかやってこなかったんなら、野球に関するなにかをはじめたら

いいんじゃないかな。ようは、逃げてるだけじゃねぇの?

 

古木(元横浜)は、バース・デイの常連だけど、

一時は自殺も考えたけどビジネススクールに通って、

プロ野球選手のセカンドキャリアをテーマにしたビジネスを

はじめようとしている。

 

中田英寿は、引退後「じぶん探し」の旅に出た。

彼はサッカー選手の人生よりもその後の人生の方が長いことを知っていた。

もはや、「文化人」枠だぜ、おい。

 

やっぱり、「負けないこと」は全然大事じゃないし、

ザードの「負けないで」ももうちょっといい加減にしてほしいよな。

 

現実はそんな甘くないぜ、というのをヒガシは俺たちに語ってくれてるのです。